今なお話題の失恋休暇を世の中に生みだしたのは、元ヒメクラブ社長の私です!

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今なお話題の失恋休暇を世の中に生みだしたのは、元ヒメクラブ社長の私です!

写真は、以前経営していた株式会社Hime&Companyの5周年パーティで撮ったもの。
ヘアメイクさんがやってくれた、メイクが、時代を感じます。めちゃくちゃケバイですね(笑)
これは、多くのクライアントを招待した私の会社の5周年パーティを企画運営してくれたヒメクラブ会員50名とパーティーが成功した後に撮影したものだ。


ヒメクラブ時代の話は、私は、あえて今まであまり語ってこなかった。
それは、働き過ぎから倒れてしまいその体調不良による自らの理由で辞めざるを得なかった過去の状況を、ずっと悔しく思っていたのと、あの一大ムーブメントを起こした事業を越えるやりたいことを見つけるまで、私の中では封印していたからだ。


あれから、もう、10年以上が経ったのと、私の仕事人生の歴史としてかなり重要なポジションを占める、ヒメクラブ時代を、もう、振り返ってもいいかなと最近思っていたので、今回、これを書いています。

きっかけは、金曜日、大谷翔平さんの結婚の話題に便乗した某PR会社さんがSNSに投稿した失恋休暇が話題になっていたことです。

この休暇制度は、私がかつて面白福利厚生ブームの仕掛けをするために、自社で作ったものでした。

かつて、私が失恋休暇制度をつくったときに、マスコミの方に「キムタクが結婚したときに、私もショックで仕事休んだので、有名人の結婚でショックを受けた社員でも失恋休暇を取得できます!」と答えてかなりマスコミで話題になったのを思い出したからだ。
今まさに同じネタで自社のPR戦略を行っている会社があるのだ。

PR的にネタ古いでしょ?と私は思っていたので、何度かマスコミの方に、平舘さんが作った制度なので、話をききたいと連絡をもらっていますが、もう、古くないですか?(笑)と、お断りしてきました。
私自身、ヒメクラブ時代をいつまでも引きずっても仕方ないので、あえて発言しないようにしていました。
でも、もしかしたら、今の若い世代は、知らなくて、まだインパクトがあるのかもしれないですね。

なので、今回は、かつてのヒメクラブ時代のPR戦略として仕掛けた失恋休暇制度や、そのほかのことをちょっとだけ振り返っていきたいと思います。

当時、失恋休暇に関して、私は、プレスリリースというものを一切配信していません。

実は、ヒメクラブ時代は、自ら、マスコミにリリース配信はしていなかったのですよ。

じゃあ、なぜ、失恋休暇含め、様々なネタで取材を受けていたのか?

それは、私自身が、面白ネタを仕掛けていく人、面白いことをやらかす人、というブランディングが、様々な人の口コミなどにより、すでに確立しており、記者さんから、何かネタはないか?とよく逆に聞かれていたからです。


この失恋休暇も、ある日会社に遊びにきた記者さんに、「平舘さん、最近なんか面白いことする予定はないですか?」と聞かれ、「ないです!」と答えたら、「じゃあ、初めて何かすることは予定してないですか?」と言われ、そこで、「初めて求人広告を出すんです」と答えた流れで、このネタを記者さんに話したのが、最初の取材のきっかけなんです。
その記者さんは、日経新聞の記者さんでした。

平舘さん、小さいですが、あの失恋休暇記事になります。話題になるといいですね!とおっしゃってましたが、話題なんてもんじゃないくらいの、騒動になっていったのです!

日経新聞の小さな記事をきっかけに時事通信社、ロイター通信社が、この面白PRネタを世界に配信し、その後私は、国内外のメディアに出まくりました。

これは、事の始まり。日経新聞の小さな記事。これが、海外に飛び火するようなすごいPRになっていったのだ。


懐かしい。今の会社は社名も違いますが、失恋休暇のPR企画こそ、私のPR企画の原点で、私の中でのひとつのPR企画の成功事例なのです。
私のことを知らない方に、プロフィール代わりに、これからヒメクラブ時代のことを少し書いていきたいと思います。

インフルエンサーマーケティングを日本で最初に始めたのは多分ヒメクラブです

写真左、著書「姫様商売」日本経済新聞社刊行 右韓国で出版された姫様商売の翻訳本「プリンセスマーケティング」

私が最初に起業した株式会社Hime&Company(起業当初は有限会社ヒメクラブで、体調不良の静養につき、2010年に社長を辞任し、ヒメクラブは解散し、今はありません)は、女性トレンド情報発信サイトヒメクラブドットコムを軸に展開していた女性マーケティング専門の会社で、商品開発から、話題作り、PR戦略の企画、ネーミング開発、女性向け商品やサービスの各種コンサルなどを多数行っていました。当時のクライアント数は、小さな案件含めると、リピート含まず、約150社ほど。コスメや飲料、食品メーカーが一番多かったですが、業種は、かなり多岐にわたり広かったです。そのほとんどが、大手企業、大手広告代理店でした。

当時の女性マーケティングは、OLか主婦かキャリアウーマンというざっくりしたすみ分けしかなく、PRも、マス広告がまだまだ主体でした。
そこで、私が目を付けたのが、
女性の流行をつくる、口コミの流れです。

クチコミは、意図的に流すのではなく、普通の女性で尚且つ、ちょっと先端をいっていたり、会社でも目立つようなOLが影響力を持ち、その人が買った物、体験したことをみんなが真似するのでは?と思い、今のインフルエンサーマーケティグの仕組みを思いついたのです。

そこで、会社で少しだけ目立つOLを「ヒメ」と名付け、ヒメクラブという、今でいう、インフルエンサーマーケティング組織をつくり、起業することを決めたのです。

私は、当時大流行した、姫系、ヒメ、というワードのムーブメントの仕掛け人でもあります。ビジネス系の新聞のトップ1面に私のインタビューが載ったのは、1回ではありません。何度か載っていたと思います。それくらい、当時はビジネスと連動するぶっ飛んだユニークな事ばかりやっていました。

起業当時は、SNSがなかったので、雑誌読者モデルや、会社で目立つ影響力のあるOLをクチコミと紹介とWEBオーディションで集め、組織化し、様々な企業のマーケティング戦略に関わっていました。
最終的には、約5000人の首都圏在住の女性がヒメクラブに登録していました。

写真は、当時のヒメクラブのサイトトップページ。会員たちが楽しみながらマーケティングに参加できる、ユニークなネーミングとテーマパークのようなサイトでした。これ、ずっごく作るの楽しかった!(笑)

2002年に最初は有限会社ヒメクラブという名称で起業し、2005年に、増資して株式会社Hime&Companyに社名変更。青山にヒメクラブのサイトと連動する会員制のサロン「サロン・ド・ヒメクラブ」をオープンさせました。オープン時は、かつて私が創刊スタッフとして立ち上げた日本初の月刊美容雑誌「ビーズアップ」とコラボ。有名化粧品メーカーが、ヒメクラブのサロンの新商品を展示していました。


企業が、サロンの棚に、新商品を広告として展示し、そこで、会員はサロンで商品のお試しをしたり、感想をアンケートに記入したり、WEBでクチコミを発信できるという事業モデルでした。ここでは、有名人が来る会員限定のイベントなども多数行われていました。

私が面白福利厚生ブームの仕掛け人となった失恋休暇が生まれた経緯

サロン・ド・ヒメクラブは、2006年にオープンしたのですが、私は、その半年前くらいから、青山に移転し、サロンをオープンするための準備に取り掛かっていました。

それまでは、ヒメクラブのサイトは、誰でも入会できることでステイタスがなくなるのが嫌だったので、知る人ぞ知る的にしたかったので、宣伝も、PRもあえてしませんでした。
時期がきたら、出ていこうと思っていたのです。

ただ、サロンをオープンすることになったので、そろそろ、マスコミに話題を仕掛けて知ってもらう段階だなと思っていました。


そのタイミングで、ちょうど人材採用の広告出稿を行うことになっていました。
採用の原稿に、福利厚生を書く欄があったのですが、そうだ!!!ここに書くことを、マスコミへのPRネタにし、自社は、ユニークな企画で話題を仕掛けられるPRが得意な会社だということを、自社のメディア戦略を実績にして、PRをしていこうと考えたのです。


私は、元雑誌編集者です。
プレスリリースを送られる側、取材で取り上げてくださいと頼まれる側を、8年ほど体験
していました。
マスコミは、どうしたら、取材したくなるのか?どんな画作りができれば、大きく取り上げてくれるのかを、よく熟知していたので、私にとって、それを考えるのは、そんなに難しいことではありませんでした。

考えるべきは、世の中にない、誰も思いつかない福利厚生で、尚且つ、ネーミングがインパクトがあり、聞いたらみんなにクチコミしたくなるワードであること。

そのワードが拡散されることにより、自社が他社よりズバ抜けてPR企画立案においてユニークで、女性の心をつかむ企画が得意で、更に、様々な媒体(テレビ、新聞、ラジオ、WEB、堅い番組から、情報バラエティ、クイズ番組、ありとあらゆるメディア)で、取り上げることができるネタを考えられるプランニング企業である、ってことをアピールしたかったのです。
そこで、当時私が考え、仕掛けたのが、「失恋休暇」と「バーゲン半休」なのです。

失恋休暇とバーゲン半休制度は、なぜ、PRで成功できたのか?

ここで、失恋休暇制度と、バーゲン半休制度の細かい中身を書きたいと思います。
単なる、面白ワードではないのです。

それだけだと、マスコミに取り上げられるのも、一瞬で終わってしまいます。

そのネタで、賛否両論、色々話が盛り上がらないとダメなのです。メディア露出の分数を稼ぐためには細かい仕組み作りが企画には必要です。
なので、単に、失恋休暇、バーゲン半休制度を導入しましたでは、企画としては、弱いんですよ。
私は以下のことをやっていました。


1,社労士に休暇制度の就業規則を制作してもらい、ちゃんと公的機関に提出し印鑑をもらっっていた。日本初、世界初の導入企業であるってことのお墨付の証拠を握りました。それによりお堅いメディアも取り上げ、クライアントの役員層への認知度があがる。女心がわかる会社として認知される。

2,失恋休暇は、取得年齢によって、取得日数が違います。20代前半は1日、後半は2日、30歳以上は3日間と、失恋の痛手を年齢で区切ることによって、ここで、また賛否両論が巻き起こり、口コミが加速します。そこを狙っていた。
実際に人事の真面目なオジサンのけしからん!から、よしもとのお笑い芸人やジャニーズタレントまでがラジオで話題にしてくれていた。会社の知名度は爆あがりとなった。PRを狙った面白い企画なら、Hime&Companyに、話題作りのマーケティングコンサルやPRコンサルなら平舘さんに、女性向け商材の仕掛けなら、ヒメクラブに!と世の中がなっていった。

3,休暇を取得する際に、届け出用紙があり、失恋休暇に〇をして、取得日数を提出することになっていたので、その画もテレビでは説明ができました。

4,バーゲン半休制度は、バーゲンの初日にはいいものが出るので、できれば朝一で買いに行きたい、というオシャレ女子の気持ちをつかむ制度。

普通ならば半休を取ればいい話だが、なんとなく戦利品を会社の人に自慢できずにロッカーにしまってしまう。
バーゲンの醍醐味は、いい商品を、こんなに安くお得に買えたの!!!って言う自慢までが、セット(笑)。会社で認めていれば、それが堂々とできる。むしろ、他の社員は、どんなのが買えたの?と聞いてくる。その楽しさを会社が認めるというのが、女子の心がわかっているユニークな企業というPRにつながるのだ。

5,ベンチャー企業は高額な給与を払えない。がしかし、バーゲンで半額で商品が買えるのなら、給与の安い分は相殺されるのではないか?(笑)
そして、トレンドマーケティングの会社なので、社員には、トレンドのファッションをしていてほしい。会社として一石二鳥だわ、ってことだ。これも、マスコミに話す、そうすると、また、賛否両論盛り上がるのだ。

私は、今でも、裏方として、マーケティング戦略のコンサルをしていますが、いいPR企画とは、ただ、マスコミに取り上げられるだけではダメなのです。

取り上げられたことによって、会社にとっての利益の結果がでなければ意味がありません。
結果とは、認知度が上がるだけではダメなのです。


これ、地方創生やりだしてとくに思うのは、ほとんどの自治体がPRやマーケティングの意味をわかっておらず、できていません。

単に、ゴロ合わせのネーミングのPR企画のレベルだったり、奇抜すぎて取材はされるが、観光客誘客や地域商材が売れるとか、移住者が増えるななどの実利にはつながっていないものばかり。そこが、ダメなんですよ、私から見ると

それによって、クライアントが増え、収益がアップするのが大事。

しかも、この失恋休暇とバーゲン半休を、どんな会社がやっても収益UPにつながるわけではありません。
PR企画を考えている、ネーミング開発をしている、商品開発支援をしている、私の会社だからこそ、PRとして有効なのです。


メディア露出と同時に、それに連動して利益が落ちる仕組みができておらず、取り上げられるだけで喜ぶのは、単なる内輪受けと自己満足の世界。それはいいPR企画ではありません。PR予算の無駄でしかありません。
PRの結果の受け皿がちゃんとできていなければ、マスコミに出ても全く意味などないのです。

この話題だけで、数年はずっと毎月のように取材され続けていました。ユニークで女子の心をつかめるPR企画を考えて欲しいという企業からの私への依頼は殺到しました。

ロイター通信が世界に配信し、真っ先に取材にきたのが、フランスです。
フランスの国営放送のテレビと、新聞リベラシオンがすぐに取材に来てくれました。


フランスの人は、ショックだったらしい(笑)

それは、恋愛大国を自負するフランス人が思いつかなかったのに、なぜ、失恋休暇を日本人の女性社長が先に思いついて導入したのか?

真面目で堅いと思っていた日本人が、こんなにユニークだなんて!って言われました(笑)

インタビューで、今もですが、独身です、って答えたら、なんで、あなたは結婚していないのか?と聞かれました。
私は、思いつくことが斬新でユニークすぎて、日本人の男性には、敬遠されちゃうんです!と答えたら、なんと、フランス人のレストランオーナーの男性から、お見合い写真が会社に届きました!
「僕は、あなたのユーモアを受け入れられます!フランスにきてください!」と(笑)

ちょっと変わっている、他の人とは違う発想をする、って、普段の生活では、あまりメリットはないですが、私の仕事では、ものすごいアドバンテージとなります。

ここ数年は、花業界や地方創生など、かなりお堅い中で仕事してきたので、ユーモア全開にできるステージがなかなかなかったのですが、やはり、私の、本領発揮ができるのは、このような、面白い仕掛け、話題作り、みんながネタにしたくなるようなPR戦略なのだと思います。

ヒメクラブはもう復活はしないけど、あれから10年以上たって、禊も終わったので、これから徐々に私のユニークさは解禁していこうと思っています。


うちは、全然、面白いことやってもらってかまわんよ!という、心の広い企業や自治体の方がいましたら、お声がけください!
ぶっ飛んだ企画をやってもいい、というなら、考えますわ(笑)
お声がけお待ちしております!

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