インフルエンサーマーケティングで逆効果になっていませんか?
地方自治体でも、最近やたらやっている、インスタグラマーを使ったインフルエンサーマーケティング。
フォロワー数の多いインフルエンサーに観光地の情報を投稿してもらったり、商品やサービスを紹介してもらったりして、PRしてもらう、あれだ。
私自身、かつて経営していたHime&Company時代からあった手法であり、影響力のある女性たちを組織して、彼女たちに情報発信をしてもらった、という手法の先駆けであった。
ただね当時から、私が、徹底していたことがある。
それはね、やらせではないことだ。
例えば、どこかの企業の商品を試して、この商品を気に入っている人、そして、実際にそれを使って効果を実感してる人だけが、情報発信やPRのタイアップモデルができるというやり方をしていた。
また、この企業は弊社のクライアントだから、いいことしか言わないで、というお願いは一切していなかった。
今でもそうですが、私の会社のやり方は、ありがちなインフルエンサーマーケティングとは、むしろ逆だ。
自身が抱えていたインフルエンサーだけではない、社長である私自身も、クライアントだからって媚びることは一切ない。
それは、もう、ダメ出しの嵐(笑)
パッケージデザインがありがち過ぎて、店頭で埋もれてしまう。
ボディコピーが商品の良さを一瞬でわかるようになっていない。
冊子内容が、商品の良さががわかりづらい。
価格設定が高すぎる。または、価格設定をもっと高くした方がいい。
ネーミングが覚えづらい。
キャンペーンサイトの導線がわかりづらい、応募方法が面倒くさい。
顧客ターゲットと商品イメージがズレている。
イメージキャラクターがあっていない。
新商品なのに新しさが感じられない。
商品の一番のメリットがどこなのかわからない。
メディアが取り上げたいと思うようなフックが全くない。
御社の商品、このままじゃダメですね。たぶん、売れないと思います!(キッパリ・笑)
で、うちでは、本音でいいものしか勧められないので、口コミプロモーションとか、PR戦略を私が考えるとかいうお仕事は、お断りします。他の会社でお願いしてください!とか、むしろ、せっかく来ているクライアントを断る、なんてことも、多々あった(笑)
これ、やっても無駄だと思うと、企画を考える私の気が乗らないのだ。だから、請けないことにしている。
これじゃ、競合に絶対に勝てないと思う、など、それはそれは、ひどい言いっぷりだった(笑)今もなんだけどね。私は負け戦はしたくない(笑)
この発言を受け、必死にメモをしている人は、商品開発初心者の中小企業の方ではない。
誰もが知るような大手メーカーの人たちだ。
この人たち、怒ると思う?自社商品をわざわざ持ってきて、私にくださったりするんですよ。
ぜひ、平舘さんお試しくださいって。なのに、褒めるどころか、ダメ出しの嵐。なんて失礼な女なの?ってなると思いますか?
それが、全然、そうはならないのです。
怒らないんですよ、全然。むしろ、何度も弊社にアドバイスを求めてくるんですよ!(笑)
ふしぎでしょーーーーー?(笑)
でもね、だから、大企業になっているんですよ。わかりますか?
ダメ出しこそ、ヒット商品につながるヒント、そう思えるから、大企業になっているのだ。
中小企業の社長にありがちなのは、自社商品を褒めてくれる業者とは付き合うけど、ダメ出ししてくる業者には、不機嫌になってしまう。
これ、ダメだよね。会社を発展させていきたいのならね。
社員や長い付き合いのある会社なんかさ、社長にダメ出しなんか絶対にするわけない。
本音でバサッと言える外部の意見を聞くって本当に大事なことですよね。自社ブランドが売れない会社は大抵これが原因なんですけどね。
ダメな商品やサービスをいくらインフルエンサー使ってPRしても無駄である
PR企画を弊社が受けないと決めたクライアントにいつも言っていることがある。
PRは、商品開発の段階から始まっています。
商品自体もそうだし、ネーミング、パッケージ、全てひっくるめて、PRのネタになる。
メディアで取り上げて欲しい、話題になりたい、と思うのであれば、商品開発から戦略的に考えて作っていかなければならない。
もしも、弊社に何か今後お仕事をご依頼していただくのであれば、商品開発の段階から、アドバイザーかなんかで入れてください、ってね。
そこから考えていかないと、出来上がった商品やサービス自体、メディアに持ち込めそうなフックもなければ、PRしてくださいと言われても、もう、うちでは、無理です、ってなります。
広告費を出して、広告出稿するしか手段はありません。
インフルエンサーマーケティングの、キャスティングだけしてくれるって会社はどこにでもあるので、別に弊社がPRだけをやる必要はないと思っています。
うちが得意なのは、コンセプト設計や、全体のPR企画を考えることなので、前段階の部分だけ、ご依頼いただければと思います。
女性マーケティング事業、東京マーケティグ事業、マーケティグ実務オプションなど、インフルエンサー投稿前の段階で、なんかこれ、イマイチかも!?とかか、お困りの企業様がいらしたら、ご相談下さい。辛口ですが、しっかりアドバイスいたします(笑)
インフルエンサーマーケティングの趣旨が時代と共に大きくズレていっている
そもそもですが、インフルエンサーマーケティングの起源て、誰かがこの商品使って効果を実感したから周囲の人に勧めた結果売れていったとか、すごく化粧品に詳しい人が、たくさん試した中で、この商品超いいわ!って勧めるから、消費者の人は、あの人が言うから買ってみよう!ってなったんじゃないですか?
なのに、今やっていることの大半って、すごくおかしくないですか?
キラキラ女子が、商品よりも自分の顔が目立つような感じで、顔横に化粧品かざして撮影した商品をインスタにアップ!って、効果あるのでしょうか?
フォロワー数がたくさんあれば、最初の認知ってところでは効果はあると思いますが、問題はその先です。
その投稿で、これ、買いたいとか、そこに行ってみたい、ってなるかどうかが問題だ。
得られるのは、認知だけだと思う。
それを、広告費やマーケティング費、PR予算を全部それに突っ込むって、おかしいってば。
SNS投稿は、認知獲得では使えます。
ただ、それだけでは、全く意味がないのです。大事なのは、商品やサービス自体の企画なのです!
SNSで辟易する下手なインフルエンサーのPR投稿は逆に信用を失っている
私が最近残念だなと思っているフォロワー多数のインフルエンサー的な女子が何人かいる。
この子たちは、華があるし、賢いし、あることに詳しかったので、何かのきっかけでメディアに推薦したり、商品開発に目利きとして参加してほしいなと思っていた。ただの、インフルエンサーではななく、メディアなどに出てもらいコメント提供できるような位置づけでね。
しかし、最近、おそらく、お金をもらってPR投稿をするバイトのようなことをしまくっているのだ。
それは、悪いことではない。弊社も依頼するかもしれない。
ただ、何が残念なのかというと、投稿ジャンルの範囲がいかにも、スポンサーです、ってものばかりになってしまったからだ。
昔のようなプライベートの中で気に入ったものなどの投稿がほとんどなくなってしまった。全部スポンサーがらみだ。
以前は反響がすごく合ったSNSが、だんだん無反応になってしまっている。
こうなってくると、長年築いてきたその子のインフルエンサーとしてのブランド価値はなくなってしまう。
そして、その子の投稿で勧められる企業の商品が、全部、広告っぽく、言葉も嘘くさく見えてきてしまうのだ。
弊社でも、今、インフルエンサーを募集していますが、華やかでフォロワー数がいっぱいで、とかが条件ではない。
自身が何か一つのことに興味があり、自腹でもたくさん経験している人というのが条件だ。
もともとそのジャンルに詳しい人が、商品を試して紹介するから、意味があるのだ。
インフルエンサーで生きていきたいって人が、自分のブランディング構築を間違えてしまうと、その後の仕事も減っていってしまうので、よくよく考えたほうがいいと思う。
お金もらえば、何でもほめて投稿します、って人は、もう、これからの時代クライアントも離れるのではないでしょうか?
よほどのフォロワー数、写真の上手さがあれば生き残れるかもしれませんが。
インフルエンサーマーケティングの幻想にはまってはけない
マーケティング初心者、PR初心者こそやりがちなのは、インスタ投稿など、インフルエンサー呼んで、投稿してもらって、こんなに多くの人が観てくれたから大丈夫って発想だ。
フォロワー数の多いインフルエンサーに投稿してもらった
有名なメディアに広告を出した
担当者の作業的には楽だし、簡単だけど、結果を出したいのなら、予算を取って力を入れるべきは、そこではない。当たり前のことにもう一度立ち返ろう。
力を入れるべきは、商品やサービスの開発、そしてそれに付随する冊子やWEB構築だ。
満足した顧客が次の顧客を紹介してくれる、この当たり前のサイクルにもう一度立ちかえりましょう!
当たり前のことを愚直にしましょう!
この地味で地道な作業を、弊社は、御社のパートナーとしてサポートしますよ!
まずは、現状把握のダメ出しからね!(笑)